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気持ちよく生きるために

人間は基本的に自己中心的な生き物だと考えている。だからこそ人間なのかもしれないけれど・・・。
「NOといえない日本人」と外国の人にささやかれ、隠れたプライドを持つ日本人たちは「NOといえる日本人」を育もうとした。どこでどう間違ったのか自分 の意志を伝える強さを持つことと自分中心に物事を考えることを同じと思って学習してしまったらしい。世の中を見回してみると現世はどう考えても「変だ」に 尽きる。

まだ私が血気盛んな若者だったころ(?)勤め先の院長先生が何気にこんなことをおっしゃった。
「人間ちゅうのは、案外自分勝手なもので、相手に対してしてやったことは覚えているけど、
相手からしてもらったことはすぐに忘れてしまうもんかもしれないなあ。
けれど、できたら、心がけてお互いがお互いのしてくれたことを覚えていたら、いつも気持ちよく生きていけるのかもしれんなんなあ・・」。
当時から私は自分のことを自己中心的な人ではないと信じていた。
正直に言うと年齢にしては案外出来た人間とも思っていた。
今よりさらに偉そうな(恐ろしい)生き方をしていた私の何かを変化させた言葉であった。
自己中心的でない人とは相手の立場に立って考えることの出来る人だと思う。
そして人様に不快な思いをさせないように努める人だと思う。
もっと言うと人を気持ちよく過ごさせてくれる人である、と悟った次第である。
以来、私は自分も含めてかかわる人が気持ちよく生きていけることを目標にしている。
まだまだ未完成なので誰も信じないのは・・わかってる・・。「
ならば、日々の横暴ぶりはナント説明する!!」と訴えたい気持ちも良く分かる。
努力中なのでおおめにみてください。

日常と違う特別なことでお世話になったとき、その日だけではなくて次の機会まで
「ありがとうございました」と言える人でありたいと思っている。
人に何かをしてやったことより、人にしてもらったことを強く意識できる人でありたいと
(こう見えても)考えている。

人間誰だって快適に生活したいと思っているはずである。
不愉快な思いをしながら生活したいとは、きっと間違っても考えていない。
「自分だけいい思いをしたい」と考えているほど、やっぱり不愉快な思いをする頻度は高いだろう。
人間社会は煮ても焼いても多かれ少なかれ人と人のつながりで成り立っている。
心地よく生きて行きたいと考えるならば、人様に出来るだけ不快な思いをさせないほうがいい。
そして出来るだけ、相手に対して心地よい思いをさせる言葉や振る舞いを身につけるべきだと思う。

「自分の意志を伝える強さをもつこと」と「自分中心に物事を判断すること」は大きく違う。
「自分の意志を伝える強さを持っている人」は、相手の立場に立って物事を考えたり、判断できたり
する人だと思う。

いつか、外国の人に「わがままな日本人」とささやかれないために、
もっと私たちは、相手の立場に断って考える訓練をしたほうがいいような気がする。
そして、かかわる事すべてに感謝して生きていけたら
それぞれが、気持ちよく生活していけるのに・・・と思う今日この頃である。
BY 川留

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