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解釈の違い

   


「子供は褒めて育てるべきである。」「自主性を重んじるべきである。」
高度成長期に伴ってマスコミでそんな主張が氾濫した。きっとはじめに主張した先生方は
身勝手な大人たちから、縛りつけ 追い詰められていく子供たちを救おうとしたのだと思う。
だから別に彼らは間違ってはいない。
いつの間にか「子供はほめて育てるべきである」という説が「子供は叱ってはいけない」と変わり
「自主性を重んじるべきである」というのが「放任」となった。なんとも恐ろしい解釈の違いだと思う。

ある日電車に乗っていたら、小学1年生の名札をつけたたくさんの子供たちが乗ってきた。
やや込み合った電車の中で何を思ったか女の子たちが帽子の飛ばしあいを始めた。
しばらくは傍観していたけれど、遊びがエスカレートし、お年寄りの前に飛び込むように受け取ったり
大声を出し始めたりした。周りのおとな達は明らかに迷惑そうな様子である。
その様子をまるで感じていないかのようにむしろ自分達の権利やある意味、力を誇示するかのように
とどまるところを知らない。
例の強面でつぶやいた。「もう、いい加減にやめようか」。
公衆の面前で叱られた子供たちは驚き、次の瞬間にはいっせいに私をにらみつけた。「
世も末だな・・」と思いつつ 小学生相手に見据えた目を離さなかった。
そのとき予想もしなかったことに気がついた。私をにらみながらも、そのちいさな手で
自分の名札をしっかり隠しているのだ。くどいようだがピカピカの小学一年生である。
彼女たちの親はわが子のこういう姿を知っているのだろうか・・・。怒りを超えて悲しくなってしまった。

 別の日に今度はとんでもない話を聞いた。ある人の学生時代。授業に遅れてきた女生徒がいて 先生がその理由を問いただした。その女生徒は髪のセットをしていたと答えた。無論、先生は叱り頭をこづいたらしい。
何がどうなったのか、その先生の行為は大問題となり、女生徒の家に出向き土下座をさせられたという。
おそらくこづいたのが問題になったのだろうけど 学生であるのに授業に遅れたほうがふんぞり返り、それを叱った先生が土下座とは・・・どうも私には納得いかない。
解釈の違いから短絡的に発展した子育てのノウハウ。
叱られることを極端に嫌う人々はこれから先どうやって社会で生きていくのだろう・・・・。
守ってくれる人がいなくなったとき彼らはどうやって自分の身を守るのだろう・・・・。

ひとつの読み物を読んだとき そのときの感情だけで解釈をしてはならないと思っている。
誰かの話を聞いたときいろんな角度から解釈できる「心」を持ちたいと思う。
自分の主観や先入観にとらわれず真っ白な心で常に物事と また人と向き合いたいと思う。

時間と同じように人の心もしっかり動いているのだから。

何事に対しても、自分に都合のいい解釈ではなくて 正しい解釈を心がけようと思う。

                                  BY 川留

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