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第16話

   

番犬と化した私は、いつでも吠えられる(?)ように、いつでも噛み付ける(?)様に準備万端だ。おいそれとは誰も私に近付かない。

そこへ、再び、黒服軍団に向けて、涌井先生から指示が飛んだ。
「△#W¥B☆#×:*-3=□$(!○)よ~♪」
先ほど吠えたばかりなのに、誰一人反応しない。
ここは、ひとつお手本を見せなければ!!と、大変、勢い良く
「はーい」と、発声をして見せた。「どんなもんだい!こうするんじゃ!」

ホールは想像以上に広い。しかもリハーサル中は音響装置を使って、本番同様に大音響で音が流れている。普通に大きな声で「はい!」と返事をしたところで、 客席にいらっしゃる先生には、届くはずもない。喉は思い切り開き(?)お腹から声を出して「はーい!」と「おーい!」の中間の声を出す。この時、声を出す 方向を間違ってはいけない。指示を与えた人に向かって了解の意思を伝える。例え見えなくても・・・。
誰に言われたわけでもないが、舞台スタッフの皆さんがそーしているので真似をしている(爆)。声の大きさに自信のない人は、指示を出した人の視界に入って両手で大きく○を作るのが望ましい。・・と私は思っている。
田舎育ちで地声の大きい私の声は、良く響くので「声」の返事で大丈夫!

数分後・・・。
「ねぇねぇ 聞きたいことあるんだけど・・」とお母さんたちを振り返った。
「私がぁ、さっきぃとーっても元気良くお返事をしたことって、なんだったけ??」
あくまでも可愛らしく、そしてつつましく(?)
「え?」
「ほおら、大きい声で涌井先生に"はーい"って、言ったじゃん」
「誰かに何か伝えてて~って、先生が言われたとき~」
一同、「あ・・・」。
「え~!?もしかして、社長忘れちゃったんですかぁ?」
「うん・・思い出せないの・・・」。
一同、沈黙。・・・。

上手袖は皆に聞いても知らなかったので、下手まで走って衣裳部長に尋ねることにした。
「えー!わすれちゃったんですか?」「う・・・うん(泣)」。
必死に記憶の糸を手繰ってくれる衣裳部長・・。
「あー!思い出した!ハリネズミちゃんの足、ゴムです!脱げないようにねって!」
「あー!そう!それ、それ♪ ありがとう☆」

偉そうなことを並べる割には、かなりオマヌケな私(爆)。

我がスタジオの「あーと」なダンサーたち(?)や黒服軍団は、こんな私の暴言暴動に良くついてくるよなぁ・・(感心)。ひどい時は泣くまで説教こくのに・・(苦笑)。

オマヌケついでにもうひとつ。

本番直前の出来事。楽屋の前の廊下を爆走していたら
「ねぇ、ねぇ トメちゃん♪」と梅野先生に呼び止められた。
「あのさぁ・・・なんで、みんなバタバタしてるの?」不思議そうにおっしゃる梅野先生。
「え?なんで?って、だってもうすぐ本番・・」当たり前のように答える私。
「だって、開演時間18:30でしょ?」
良く見たら例のパンフレットをもっていらっしゃる。
「あ・・・」
「ゴメンナサイ。パンフの開演時間、間違ってたのぉ!本番は18:00開演です」(泣)。
「エーー!!!うっそーーー!!」
「ホントです。キミちゃんのこと忘れてたわけじゃないのよ。伝えるの忘れてただけなのよ。信じて☆」(どこがどーちがうんだか・・苦笑)。
「トメちゃーん(泣)」恨めしそうな視線を残し、我らがキミチャンは一瞬のうちに楽屋に消えた。

記憶は確かでないけど・・・メイクがまだだったような・・・(汗)。

もともと見た目に可愛げの全くない私。
完璧だったりしたらもっと可愛げがなくなるわ☆
だから・・オマヌケぐらいが、ちょうどいいのだ!

どんなことでも、どんなときでも、前向きに考えるのが私は大の得意である(爆)。

 

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