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第11話

   

気を取り直して・・・(?)。

本番当日。
舞台仕込みのため、場当たり13:00 ゲネプロ14:00開始予定。

ホールに入室した私の一番初めのお仕事は、当然ご挨拶まわり。

リハーサルまでの雰囲気と違って舞台スタッフは完全なお仕事モードになっている。ピリピリと伝わる緊張感。日常は舞台の神様も明かりの神様も、私にとても 優しくしてくれるのだけど、この時ばかりはチョット様子が違ったりする。ホールに慣れないころは、「私、何かいけないことをしてしまったのだろうか??」 と悩んだりもしたものだ(苦笑)。回を重ねるごとに、ゲネを通り終わるまで、彼らは真剣勝負なのだと分かった。
リハーサルを何回も通してきた出演者と違って、彼らにはゲネプロしか、シュミレーションの機会はない。舞台は道具や明かりや音のきっかけ一つで作品が壊れ てしまうこともあるのだから、彼らのピリピリは当然だと知った。私の尊敬する神様たちは「仕事」という感覚で舞台と向き合っているのではない(ナント表現 したらいいか分からないけれど、とにかく、そーなのだ!!)。

舞台の神様と明かりの神様が口を揃えて言うことがある。
「裏方(照明や大道具)はね、目立っちゃいけないんだよ。それまでたくさんの時間をかけて一生懸命練習してきた出演者を精一杯フォローする・・。それが裏方の仕事なんだよ。皆、その本番に懸けてるんだから・・」。

舞台によっては、むやみに明かりや道具が目に付いて、時に出演者の存在をかき消してしまうものもある。
出演者が道具や明かりの中からベストな状態で前面に出てくるように作ろうとする彼らのポリシーは、本当に素晴らしいと思う。
だから私自身は彼らの道具や明かりに何一つ要求をしたことはない。
いつだって「お任せコース」なのだ。
バレエの神様の求める舞台を模索しつつ、彼らは「あーと」の成長に似つかわしい器を、確実に用意し続けてくれている。

出演者のバーレッスンが終わるのを待って、メイク仕込みに入る。今回はプロのメイクさんにも援護をお願いしてあるので、心強い。午前中、援護を引き受けて くれたミカちゃんも到着して、3人で延々と筆を握り、バレエメイクを施していった。これまでの舞台ではメイクそのものを私一人でこなしていたので、子ども 達が待たされすぎてグズグズ言ったり、涌井先生の手を煩わしてしまったり大変だったけれど、彼女たちが手伝ってくれたので、短時間で済ますことが出来た。

メイクの途中、当日の受付を担当する広報部長が楽屋に飛び込んできた。
「社長大変です!パンフの開演時間が18:30になっています!!」
「にゃにーー!?」。正しい開演時間は、18:00。
あれほど時間を割いて32ページのパンフの校正に力を注いできたのに・・・。なんてこったい!(完璧を目指す割には、どっかぬけてるんだよな~ 反省)
「今の時間に訂正しますか?」律儀な広報部長が問いかけた。
「いい!そのままにしておいて!」このくそ忙しい本番前に、そんな訂正に時間を割いている時間はない。今日は漏れなく皆忙しいのだ。
ゲネの時間は黒服軍団も含めてみんなゲネに集中させるべし!

こんな時の決めゼリフはひとつ「責任は私が取る!」(なんだよ・・それ。爆)。

忙しいときに限って、私の携帯はよく鳴る。本番の問い合わせやら、何でかしらないけど体験レッスンの申し込みやら、そのたびに私は仕事の手を止めなければ ならない。自分の容量超えたので、おもむろにミカちゃんに携帯を預けた。「電話なったら、ミカちゃん出て」「え?・・・・はい」。人に有無を言わせない私 のカラーはこんなとき、とても役に立つ♪
ホテルにお勤めのミカちゃん、実にそつなく電話の応対をしていた。

私が出るよりぜんぜんいいじゃん(苦笑)。

 

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